勇気がほしいときのマヨゲン其の3
「勇気は無謀のフリをした先にあるわよ、私の場合は」
やって後悔、やらぬ後悔。無謀な人は悩まずにやって後悔。臆病なボクは悩みに悩んで、迷いに迷ってどちらを選ぶ?
超ド級の台風が迫るなかでコンサートを開催した人と中止した人が比べられているけど、「俺は開催するから自己責任で来てくれよな。来られない人にはチケット代金を返金するから勘弁してくれよな」と言ってコンサートを開催した人が何となく非難されているみたいだ。
ボクが彼についてイエスノーを言うのはおこがましいけど、ひとつだけ言うならコンサート開催は悩まずにやったような演出だけれど本当はアホになりそうなほど迷って出した答えだよね。ってくらいはボクでも分かるよ。
つまり周りから見た見かけと、本当の理由や内情は本人たちにしか知りえない別のものだということ。
「勇気は無謀のフリした先にあるわよ、私の場合は」
本日初登場するのはスーパーあがり症&猪突猛進姐御のさくさんです。
無謀のフリした先、についてご説明頂きたいです。
「私はスーパーあがり症だから、考えていたら前に進めないの。いつまで経っても。いつまで経っても同じ場所でウジウジしていることになるの。私は」
ほうほう、それで?
「でも、こうしたほうがいい、こうすべき、こうしたい、というのは見えているし、分かっているし、そこに進みたいのよ。私は」
なるほど。それで?
「あんた、賢そうなフリしてバカなの? だから、あがるより先に発言して予定を決めて、そのあとあがるなり緊張するのよ。やったほうがいい、決めたほうがいいことは先に決めて、それから緊張する日々を過ごすわけよ。」
賢そうなフリしてバカ。よくもそんな文句が思い浮かびますね。姐御、恐るべし。
えっとー、しかし、それだと逆に物凄いプレッシャーがのしかかるのでは?
「そうよ。でも、やるかやらないかを決めるのに緊張しそうなことを先に考えて決められないというのが一番バカなことじゃない。だから、どんなことでもやるかやらないか、やったほうが良いかどうかを先に考えて、やったほうが良いことなら先にやると決めるの。あとのことは決めた後から考える。そのことを考えるたびに気が重くなるけど、もう決めちゃったあとだから、どうしようもない。笑」
笑。じゃねえですよ。本当に恐ろしい人ですね、姐御。
「あんた、賢そうな顔をして、やっぱりバカね。というか、案外フツーの人なのかしら。あの超ド級台風が迫るなかでコンサートを開催した歌手はきっと私と同じ考えよ。無謀なフリして決めたあと、滅茶苦茶ドキドキしながらお客さんを帰したと思うわ」
あ、お、え、な、なるほど。どこで何に頷けばいいのか分からない長台詞をすんなりと決めるのは勘弁してください。
でも、何となく分かりました。
「ほんと? 大事なことだから繰り返すわよ?」
お願いします。スーパーあがり症&猪突猛進姐御のさくさん。
「勇気は無謀のフリした先にあるわよ、私の場合は。」
緊張しそうな結果を想像していつまで経っても決められずに迷ってその場所で突っ立っているより、やるべきこと、なすべきこと、やりたいことを先に決めて、そのあとにアホになりそうなほど緊張するということですね。
「そうね。言っておくけど、決めたことを考えると夜も眠れなくなるから、その内容について考える時間も1日何時間までと決めて、それ以外の時間は全く考えないようにするくらい、いつもいつも緊張するわよ、私の場合は」
姐御、ありがとうございます。ボクも精進します。
さあ、今日も始めよう。
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