ヨワイボクヘのマヨゲン其の3「マウンティングをやめてみる」

ヨワイボクへのマヨゲン其の3

「マウンティングをやめてみる。」

あ、ボクそれ知っている！
思った瞬間に少し大きな声を出してそれについて喋り出す。ほら、ボクはなんでもよく知っているだろう。

いろんなことを知っているんだぞ。いろんな経験をしてきたからさ、いろんな知識があるんだよ。
たくさんの自己啓発本を読んでいるからさ、いろんなことを知っているんだ。
あ、それも知っているよ。
マンガも読むぞ。
流行りのものは何だってボクに訊け。知らない情報は全てボクに訊くといい。何でも情報はあるし、いろんな分野に詳しい。

詳しいだろ？

詳しいと思うだろ？

そう見えるだろ？

先輩は何でも知っていなきゃな。

上司は何でも答えられなきゃな。

というのは、ウザいだろうなと思っていた。

ウザいボクを必死になって作り上げてきた時間は

無駄ではないと思うけれども（なぜなら知識は増えたから）、

とりあえずマウンティングは

みっともないらしいので、やめてみる。