前を向きたいときのマヨゲン其の2
「大丈夫、立ち上がれる。」
止まない雨はない。どんなに雲が厚くても、雨が冷たくても。と、違う人が違う声で幾千回も幾万回も幾億回も音になった言葉。
それが正しいことを、ボクらは知っている。
雨はいつか止む。けれど、雨はいつ止むのか。
雨はいつ止むのか。
それが問題なんだ、いつも、どこでも、どんなシチュエーションでも、誰であっても。
今日。
はた、と、気づいたこと。
雨がいつ止むのか、は、本当は本当の問題ではない。
雨が止むのを待つのか待たないのか。
雨が止むのを待っているのか。待てるのか。
それが本当の問題だった。
そして、問題はいつもボクのなかにあった。
雨に濡れながらでも歩いていれば
雨を凌げる洞窟に辿り着けるかもしれない。
その洞窟で雨に降りこめられながらも、
身体を温める火を点けられるかもしれない。
だから、いまは、立ち上がる。
大丈夫、立ち上がれる。
身体が足がボクは立ち上がれると言っている。
大丈夫、立ち上がれる。
大丈夫、歩き出せる。
大丈夫、立ち上がれる。
大丈夫、歩き出せる。
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