強くなりたいときのマヨゲン其の3
「誰かのために、強くなる」
かわいい赤ちゃんを抱いた夫婦が幸せそうに歩いていく。いいな。幸せそうだな。幸せそうに見えること自体、幸せなのかもしれないな。それに加えて毎日が幸せだったら、どんなにステキなことだろうな。
ボクにはボクしかいないから、そういう幸せは遠いところにあるのかな。
「誰かのために、強くなる」
おっと、いきなり確信犯的に登場してきたのは強くなりたい常連の筋肉好き休日トレジム野郎の鈴木センパイじゃないですか。
「暴力的なケンカで勝った負けたというのは、大人になれば、ま、あまり大きな問題ではなくなるよな」
そんな胸筋全開のパワフリャーな人に言われても説得力はあまりありませんけどね、発言の意味は伝わっています。
「でも、暴力的な強さにさらされたとき、どうするか。という問題は、男なら少なからず考えることだ。」
そうですね。ジェンダー的なラインに触れそうなので、このあとの表現には気をつけてくださるよう切に願います、ボクとしては。
「これは純粋に生物学的な男性性における生物学的社会的な問題であって、個人の人間性とは別の話であり、かつ人間社会において目を逸らしても生きていけるかもしれないが、万が一の時に、そんなの野蛮だよ! 信じられない! 最悪だ! アンタは人間じゃない! と叫んでみたところで何の解決にもならない問題なんだ。」
はい、あんまりハラハラさせないでほしいのですが、まだギリギリセーフの範囲かなと判断しています。でもカードは準備しとこうかな。
「そういう男の生物学的社会問題というのはこの世界のどこにでも存在している。そういう価値観も存在している。残念ながら認めざるを得ない。」
そうですね。その存在は否定できないのはボクも同意します。
「もっと言えば、その男性性や生物学的社会性を否定することに意味はないし、男子の中性化計画を・・・」
わーわーわー!
イエローカード! そのあたりの主義主張はマヨゲンじゃないところでお願いします。鈴木センパイ、頼みます。
「・・・」
2枚目のイエローは・・・2試合の出場停止ですよ、Jリーグでは。
「誰かのために、強くなる」
はい、本筋です。
「かわいい赤ちゃんを守るために、自分は強くなる。赤ちゃんを守る奥さんを守る。家族を守る。友達を守る。自分の周囲を明るくするために、自分が強くなる。」
なるほど、誰かのためにというのはそういうことですね。
「大事なものは誰にでもある。大事なものにそのまま存在してもらうために、自分が強くなる。それは自分のためでもある。つまり、誰かのために強くなるということは、自分のために強くなるということでもある。」
情けは人の為ならず。という言葉の真意ですね。
「人は城、人は石垣、人は堀。情けは味方、仇は敵なり。これ正に仁。」
信玄公ですね。いや、また本筋からズレつつあるような。
「誰かのために、強くなる。男も女も、父も母も兄も姉も弟も妹も伯父も伯母も叔父も叔母も甥も姪も、老いも若きも、またそうでない人たちも、大事なものを持つ人はすべて。」
すべて。
「強くなれる」
強くなれる。
「大事なのは、強くなりたいと願う思いだ。」
強くなりたい願い。
「誰かのために、強くなる。それは願いだ。」
強くなるの。は、願い
「キミも、誰かのために強くなる。」
ボクも、誰かのために、強くなる。
そして今日を始めよう。
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